CASBEE-ウェルネスオフィスとは?概要や評価対象用途、ランクについて解説 | 株式会社JNS建築事務所

更新日:6月29日


CASBEE-ウェルネスオフィスは、オフィスビルとして、利用者の健康性や快適性を維持するために設けられている評価項目です。


このCASBEE-ウェルネスオフィスについて、詳しい概要が分からずに困っている人も多いのではないでしょうか。


そんな人のために、この記事ではCASBEE-ウェルネスオフィスの概要及び評価対象用途、評価ランクについて解説しています。


導入のメリットや評価項目、申請方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。


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CASBEE-ウェルネスオフィスの概要

CASBEE-ウェルネスオフィスとは、「建物利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物の仕様、性能、取組みを評価するツール」のことです。


建物内で執務するワーカーの健康性、快適性に直接的に影響を与える要素はもちろん、知的生産性の向上に資する要因や、安全・安心に関する性能についても評価します。


従来のCASBEE建築の評価とは異なり、環境品質の評価範囲を「健康増進」および「知的生産性向上」の観点に絞り込んでいます。


環境負荷低減については評価対象とならず、あくまでも健康性と快適性に関する環境要因を抽出した評価ツールです。


CASBEE-ウェルネスオフィスの評価対象用途

CASBEE-ウェルネスオフィスの評価対象用途は、主にオフィスビルとなります。事務所に該当する箇所を評価対象用途とし、複合用途ビルの場合には主に事務用途の箇所が評価対象です。


ビル内での評価範囲はワークプレイスのみでなく、共用部も含めたビル全体となり、複数フロアが評価対象の場合、主要なエリアもしくは基準階などの代表的な階、エリアにより評価対象とすることもできます。





CASBEE-ウェルネスオフィス評価対象用途のパターンは3つ

CASBEE-ウェルネスオフィス評価対象用途は、以下の3パターンにて評価が実施されます。


  • パターン1:テナントビルのテナント募集時(新築・運用時)、テナントビルのブランディング

  • パターン2:テナントビルへのテナント入居時(新築・運用時)、テナント組織のブランディング

  • パターン3:自社ビルおよび本社ビルなどのブランディング、テナントビルのブランディング

CASBEE-ウェルネスオフィスの評価ランク

CASBEE-ウェルネスオフィスの評価ランクは、全5段階で格付けされます。採点基準については、下記の表を参考にしてください。


CASBEE-ウェルネスオフィスの評価項目

CASBEE-ウェルネスオフィスの評価項目は、以下5つの評価項目が用意されています。


  • 基本性能:健康性・快適性

  • 基本性能:利便性

  • 基本性能:安全性

  • 運用管理

  • プログラム


それぞれどのような箇所を評価するかについて、詳しくみていきましょう。


基本性能:健康性・快適性

基本性能の「健康性・快適性」は、計6つの評価項目が用意されています。


  • 空間・内装:オフィスの広さや外観のデザイン、レイアウトが柔軟に変更できるかが評価対象

  • 音環境:室内の騒音レベルや吸音性能を評価する項目で、建物側と利用者の双方ができる努力が評価対象

  • 光環境:主にオフィス内の明るさやまぶしさの調節機能が十分に考慮されているかが重要

  • 熱・空気環境:主に空調方式が評価項目で、温度差や気流温度、増設性などが評価対象

  • リフレッシュ:自然とのつながりやトイレの充足性、リフレッシュスペースや食事空間の設置を評価

  • 運動:シャワー室やロッカーなど、従業員の運動を促進・支援する設備の有無を評価


上記を見てもわかるように、主にオフィスビルの利用者がどれだけ健康を維持でき、快適に過ごせるかが主な評価対象となる項目です。


健康性・快適性の評価が高ければ、より利用者が働きやすい環境が整えられているといえるでしょう。





基本性能:利便性

基本性能の「利便性」は、以下2つの項目にて評価されます。


  • 移動空間・コミュニケーション:専有部および常用部にて、日常の歩行動線やコミュニケーションを取る機会を生み出す計画の有無およびバリアフリー法への対応を評価

  • 情報通信:機器増設やレイアウト変更に伴う機器移動の配慮を評価


利便性の評価項目は、主に社員同士のコミュニケーションが図れるかに加えて、社内の機器や設備を移動しなければならないときに異動しやすいかが評価対象です。


利便性の評価が高い建築物は、業務進行にストレスがたまりやすい環境といえます。


基本性能:安全性

基本性能における「安全性」の評価項目は、以下の4つです。

  • 災害対応:BCP計画とは別に、災害時のエネルギー供給可能範囲や耐震性を評価

  • 有害物質対策:化学汚染物質による空気質汚染を回避するための対策や使用削減について評価

  • 水質安全性:給水設備の水質悪化に対する予防的措置について評価

  • セキュリティ:防犯対策として、入退館の管理や人感センサーなどのシステム導入を評価


安全性はその名の通り、オフィスビルの安全性を評価する項目となっています。災害時や化学物質、セキュリティといったさまざまな観点が評価対象です。


安全性が高ければ、利用者は安心して業務に携われるでしょう。


運用管理

運用管理については、以下3つを評価項目としています。

  • 維持管理計画:維持管理に配慮した設計や維持保全計画、維持管理の状況を評価

  • 満足度調査:使用者の意見をオフィス環境の改善に反映しているかを評価

  • 災害時対応:BCP計画の有無や消防訓練の実施、AEDの設置を評価


運用管理については、オフィスビルとして維持管理ができているか、利用者の声を参考にしているかが主な評価対象です。


加えて、災害時に向けた対応やAEDの設置など、緊急時に必要な設備が設置されているが評価項目となっています。





プログラム

プログラムに関する評価項目は、メンタルヘルス対策や医療サービス、社内の情報旧友インフラや健康促進プログラムの有無を評価します。


健康促進プログラムについては、ビル側・利用者側のそれぞれの取り組みを合わせて評価対象とします。


従業員の身体面・精神面の健康を維持するためには、どちらも欠かせない項目といえるでしょう。


CASBEE-ウェルネスオフィスの取得メリット

CASBEE-ウェルネスオフィスを取得すると、知的生産性向上と健康増進の好循環が期待できます。健康に配慮した建築物設計をすると、従業員の集中力の向上・コミュニケーションの活性化が期待できます。


集中力やコミュニケーションに良い影響を与えると、知的生産性の向上についても良い影響が見込めるでしょう。知的生産性が上がれば、結果的に作業時間も減少し、健康を守る効果も生まれます。


また、不動産としての価値が高まるのもCASBEEの認証を得るメリットです。CASBEE評価が1ランクアップするごとに賃料の上昇が望めるため、不動産価格に好影響を与えたい場合にはCASBEE-ウェルネスオフィスを取得すべきといえるでしょう。


CASBEE-ウェルネスオフィスの申請方法

CASBEE-ウェルネスオフィスの申請方法は以下の通りです。


  1. CASBEE-ウェルネスオフィスの評価実施

  2. 申請書、申請図書の作成

  3. 申請

  4. 申請書類の審査を実施し、必要に応じて質問への回答や追加書類の送付

  5. 認証書の交付


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