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省エネ適判の判定員の資格を得るには?受験資格と概要を解説

  • soccer31415mt926
  • 9月13日
  • 読了時間: 5分

更新日:2 日前


省エネ法改正により、省エネ適判の対象が広がる中で「判定員の資格を取っておきたい」と考える建築関係者が増えています。とはいえ、講習や受験資格、必要な手続きが複雑で不安に感じる方もいるでしょう。


本記事では、省エネ適判の判定員になるためのステップや講習の概要、受験資格の詳細、2025年度の実施日程などを丁寧に解説します。よくある質問にも触れ、スムーズな取得をサポートします。


法改正により省エネ適判の判定員は需要増が予想される

法改正により省エネ適判の判定員は需要増が予想される

近年の省エネ法改正により、省エネ適合性判定(省エネ適判)の重要性が高まっています。改正では、省エネ基準の厳格化とともに、適判の対象となる建築物の範囲も拡大されました。その結果、省エネ性能を適切に評価できる人材の確保が喫緊の課題となっています。


特に、脱炭素化や持続可能な社会づくりへの関心の高まりを背景に、省エネ適判の需要は今後さらに増加する見込みです。これにより、判定員としての専門知識を備えた建築士や技術者の需要も拡大しています。


省エネ適判の判定員は、建物の省エネ性能を正確に評価し、適切なアドバイスを提供する役割を担うため、今後その重要性が増すでしょう。


こうした背景を踏まえ、省エネ適判の判定員資格の取得は、建築業界でのキャリア強化やスキルの差別化に直結します。同時に、社会的なニーズに応える意義あるキャリア選択とも言えるでしょう。



省エネ適判の判定員になるには?


省エネ適判の判定員になるには?

 


省エネ適判の判定員になるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。


ここでは、省エネ適判の判定員になるために必要なことを解説します。


「省エネ適合性判定に関する講習」の受講および修了考査の合格が必要 


省エネ適判の判定員になるには「省エネ適合性判定に関する講習」の受講と修了考査への合格が必要です。この講習は、省エネ法に基づく判定業務に必要な知識と実務スキルを体系的に学ぶためのものです。


講習は、下記のような内容が含まれます。


  • 省エネ基準や関係法令の解説

  • 判定方法の具体例

  • 書類審査や技術的留意点 など


講習は通常数日間にわたり、講義やケーススタディ形式で進行します。実際の審査事例をもとにしたグループディスカッションを通じ、実務に直結する知識を深めることができます。


講習の最終日には、学習内容を確認する修了考査(筆記試験)が実施されます。所定の合格基準を満たすことで、判定員資格の取得が可能です。


考査に向けては、講習内容をしっかりと理解し、制度趣旨や評価基準に関する確実な知識を身につけておくことが求められます。


省エネ適判の判定員の受験資格


省エネ適合性判定の判定員になるには、所定の講習を受講する前に、一定の受講・受験資格を満たす必要があります。


講習対象者は、登録建築物エネルギー消費性能判定機関に所属している、または登録を予定している団体において、判定員を目指す者です。受講資格は、以下のいずれかに該当する必要があります。


  1. 建築基準法第5条第1項に規定される「建築基準適合判定資格者検定」に合格している

  2. 建築士法第2条第2項に規定される「一級建築士」

  3. 建築士法第2条第5項に規定される「建築設備士」



「省エネ適合性判定に関する講習」に必要なもの


「省エネ適合性判定に関する講習」は、基本的にオンライン形式で実施されます。受講者は、安定したインターネット接続とWebカメラ付きのパソコン環境を整えておく必要があります。


講義動画の視聴と修了考査(AI顔認証付きのWeb試験)は、いずれも自宅や職場などで行われます。


なお、受講前には建築や省エネに関する基本的な知識をあらかじめ確認しておくと、講義内容の理解がスムーズです。また、講義中に学んだ内容を記録するため、ノートや筆記用具を用意しておくとよいでしょう。


「省エネ適合性判定に関する講習」の受講料


省エネ適合性判定に関する講習の受講料は、2025年度の場合、4万9,500円(税込)で設定されています。講習はIBEC(一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構)が全国で一元的に実施しており、受講料は統一されています。



支払い方法はコンビニ決済のみで、クレジットカードや銀行振込には対応していません。申込時には、公式サイトに掲載されている案内に従い、期限内に手続きを完了する必要があります。スムーズな受講のため、最新の実施要項を事前に確認しておくことが重要です。



2025年度の「省エネ適合性判定に関する講習」の実施日程 

2025年度の「省エネ適合性判定に関する講習」の実施日程 

2025年度の「省エネ適合性判定に関する講習」は、秋期に1回限りの実施が予定されています。

講義は「9月29日〜10月8日」の期間中、オンライン形式で動画視聴にて行われます。修了考査は「10月13日〜10月15日」の間で、各日2回(11:00〜/14:00〜)実施される予定です。


受講定員は各回500名、合計3,000名に限られており、定員に達し次第締め切られるため、受講を希望する場合は早めの申込がおすすめです。


最新情報は、講習を主催するIBEC(建築行政情報センター)の公式サイトで確認しましょう。


「省エネ適合性判定に関する講習」のよくあるQ&A 


ここでは、省エネ適判の判定員になるための講習に関してよくあるQ&Aを紹介します。


Q1: 省エネ適判の判定員の合格率は? 


公式には合格率や合格者数は公表されていません。推測情報に依存せず、最新の公式情報を確認してください。


Q2:講習修了考査の合格者数は?


IBECや国交省は合格者数を公開していません。規定形式での修了考査に合格した者のみが判定員に登録されます。


Q3: どこから申し込んだらいいの?


講習の申し込みは、IBEC の「公式ウェブサイト」または「講習案内書」を通じて行います。具体的な手続きや必要書類は案内書にて確認してみてください。



まとめ


省エネ法の改正により、省エネ適判の重要性が高まり、判定員の需要も今後さらに増えると見込まれています。建築士や技術者にとって、この資格はキャリアの幅を広げる有力な手段です。


講習や考査には十分な準備が必要ですが、それを乗り越えることで、持続可能な社会づくりにも貢献できます。早めの行動と情報収集を心がけ、判定員としての第一歩を確実に踏み出しましょう。


 
 
 

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